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瀬野のりあき:起業コンサルタント

M-04. 「マーケティング」ってなんだろう



「ものの定義を知る」ことにどのような意味があるのか

私はかつて、「マーケティング」と聞くと何か調査に関するものかな、と考えていました。ですから、その意味の捉え方も実に曖昧で、人に説明することはできませんでした。

ドラッカーのマネジメントを学ぶようになって、「ものの定義を知る」ことの重要性に気付きました。ある研修で講師の方が、「知らなければ見えるものも見えないのです」と。

言葉の定義や意味を知らなければ、コミュニケーションも成立しないはずです。



マーケティングってなんだろう

「マーケティング」は、販売を促進するための技術、戦略だと考えらます。しかし、ドラッカーは、その目指すものは、「販売を無くすこと」であると言っています。一見すると矛盾する考え方のようですが、顧客と自分をつなぐ道筋を考え抜くことが、企業や組織の存在目的である、「顧客の創造」へとつながります。

顧客のニーズをつかみ、満足度を上げることで、販売という行為を少なくしても、顧客は商品やサービスを求めるのです。



イノベーションもマーケティングも日常の仕事である

観光客の増加を目指し、さまざまな計画を立て施策を進めます。それが観光客の目線で練られたものであれば、観光客のニーズをつかみ満足度をあげることができます。

ドラッカーは、イノベーション(新たな創造)とマーケティング(顧客への道筋)という機能は、アウトソーシング(外注)できないといっています。この二つは、専門家のみが成すべきことのようなイメージがありますが、イノベーションとマーケティングは、組織の一人ひとりが日常的に行う仕事なのです。



顧客を中心に据える

私たちが何らかの施策を意思決定するときには、自分たちの知識と経験を中心に据えて考えます。しかしドラッカーは、つねに顧客を中心に据えよといいます。顧客の価値は何かを考え抜くことの重要性を教えてくれます。美瑛の町に観光客が増えるのは、このことと無縁ではないような気がします。

 

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