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瀬野のりあき:起業コンサルタント

M-11.「マネジメント」を学んでみよう

更新日:2020年1月2日



言葉の定義と意味を知ること

マネジメントを学びはじめた頃は、本を読み不明な部分はインターネットを検索して知識を吸収しました。初めて読んだ本は、「NHK100分で名著ドラッカー・マネジメント」でした。とても読みやすく、マネジメントの歴史と流れを知ることができました。

それまで経営学に触れたことのない私は、イノベーション、マーケティング、などの聞き慣れない単語の意味を調べて、それらを繋いでマネジメントの全体像を捉える作業を繰り返しました。リーダーシップ、マネジャーなどの普段から耳にする言葉もありますが、明確な定義は自分の中にありませんでした。

この作業は、言葉の定義や意味をどのように理解しているのかが、人が相互に共通認識を深めたり、コミュニケーションに影響を与えていることを気付かせてくれました。

そして、マネジメントの全体像が少し見えてくると、個人や組織や社会が密接に関わっていて個別に切り離して考えることができないものだと感じました。

「民営化」を提唱したドラッカー

私は郵便局に勤務していましたが、郵政民営化のように官から民へと業務を移行してゆくための「民営化」という考え方は、ドラッカーが提唱したことだと知りました。


なぜ、ドラッカーが官から民への流れを提唱したのでしょうか。

企業には、非生産的な活動を廃棄しなければ倒産するというメカニズムが組み込まれています。社会の新陳代謝といえる倒産の仕組みは、企業家や企業が「価値の創造」と「顧客の創造」に常に取り組まなければいけないことを示しています。


ところが、公的機関には倒産というメカニズムはなく、予算により継続が可能なのです。

ドラッカーは、「公的機関に必要なことは、企業のまねではない。成果をあげることである。つまり、自らに特有の目的、ミッション、機能を徹底的に検討して、求められる成果をあげることである。」といっています。


郵便の歴史から考える「マネジメント」

今から150年ほど前、郵便制度はイギリスから導入されました。日本は新しい国づくりを進める上で、全国津々浦々に政府の法律や指示文書を伝達する必要がありました。


それまでは飛脚の制度がありましたが、飛脚を使うと莫大な費用がかかりました。そして政府の予算は乏しかったのです。そこで政府は地域の中心者に協力を仰ぎ、全国一律料金の郵便制度をスタートさせたのです。この制度は、国づくりに大きな貢献をしました。


しかし、いかに歴史があろうと、かつては重要なポジションを占めていたとしても時代に合わなくなったものは非生産的にならざるをえないのです。近年は、スマホやパソコンなどの機器そして宅配業者など、郵便システムに変わるものが誕生しています。


貯金も同じようなことが言えます。貯金の制度ができたとき、日本人には貯蓄の習慣がありませんでした。そこで政府は、公務員に特別に賞与をだして貯蓄を奨励しました。    現在は貯蓄が習慣化され、投資信託や国債などの金融商品があり、個人の用途にあわせて選択することができます。


このような変化は、常に組織の外で起きています。組織の中にいて組織の中だけしか見ていなければ、知り得ることができないのです。


公的機関に必要な規律

ドラッカーは公的機関に六つの規律を課しています。その六番目には次のようにあります。

「公的機関にとって必要なのは、事業の定義に合わなくなった目標、無効になった優先順位、意味の失われた尺度を廃棄することである。不十分な成果に資金とエネルギーを投入し続けることのないよう、非生産的なものすべてを廃棄するシステムをもつことだ」と。


企業や公的機関が成果をあげるために、イノベーション(価値の創造)やマーケティング(顧客の創造)を目指すのであれば、まず自らを陳腐化することが求められます。

「自分は、われわれは、われわれの組織は、現代に通用するのか」と問う必要があります。


 

★「マネジメントと幼児教育」をテーマに幼稚園の先生たちと一緒に学びませんか。   日時:10月8日19時30~会場は、旭川市3条22丁目西屋ビル1Fチャレンジ広場   

(参加の確認と詳細については 090-3892-0787 瀬野まで)


★「くらしの無料相談会」を開催します。さまざまなお悩みにお答えします。

 日時:11月17日と19日 9時30分~16時30分

 場所:旭川市3条22丁目西屋ビル1Fチャレンジ広場

 主催:行政書士マーズオフィース 今野正樹(行政書士、フィナンシャルプランナー)

 

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